■ インフルエンザワクチンについて教えてください | |
【質問】
妊娠・妊婦の接種について, 教えてください。 (1) 防腐剤に水銀の含んでいないものであれば, 妊娠14週からの接種 が可能と聞きますが, どうなのでしょう??? すべての病院で扱っているわけではありませんよね??? (2) 接種後に妊娠するのであれば, 水銀の入っているものでも問題ないのでしょうか??? (3) また, ワクチン後, 抵抗力がつくまで2週間位かかり, 効果を発揮するのは5ヶ月位と聞きますが, 接種後すぐ妊娠することは問題なのでしょうか??? もし問題があるのならば, どのくらいの期間をおいたら良いのでしょうか??? 【回答】
最近, 厚生労働省からの発表で, 魚のメカジキやキンメダイに含まれる微量の水銀 (メチル水銀) が胎児に悪影響を及ぼす可能性があるとして, 妊婦は食べるのを制限するように注意を呼びかけています。しかし, ワクチン中に含まれている水銀は毒性があるとは考えられていない“エチル水銀”です。厚生労働省もこれらの魚の摂取は週に1_2回以下の摂取としています。ワクチン接種は年に1_2回でその頻度も違います。インフルエンザワクチン接種に関する心配はないと考えます。 (2) 接種後に妊娠するのであれば, 水銀の入っているものでも問題ないのでしょうか??? 上記の理由で, インフルエンザワクチン接種に関する心配はないと考えます。 (3) また, ワクチン後, 抵抗力がつくまで2週間位かかり, 効果を発揮するのは5ヶ月位と聞きますが, 接種後すぐ妊娠することは問題なのでしょうか??? もし問題があるのならば, どのくらいの期間をおいたら良いのでしょうか??? ワクチンが十分な効果を維持する期間は, 接種後約2週間から約5ケ月とされています。さて, ご質問のインフルエンザワクチン後の避妊ですが, インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで, 胎児への感染はないので, 一定の避妊期間は設定されていません。 (参考: なお, 生ワクチンによる胎児への感染とそれによる先天疾患の報告は見あたりませんが, 念のため2ケ月間は避妊することが妥当かもしれません) 回答はこれまでに公表された文献・資料をもとに作成致しました。 (化学及血清療法研究所・宇野信吾) 【質問者からのお礼】 親切でわかりやすい説明, ありがとうございます!!! 安心してインフルエンザワクチンを接種することができます。 |