■ BGLB培地を用いた大腸菌群の検査 | |
【質問】
こんにちは。初めて質問させて頂きます。重複しているQandAが既にあったら申し訳ありません。私は, ●●大学大学院に在学中の修士1年の■■といいます。 現在, 河川水の分析をしているのですが, 大腸菌群の検査について質問があります。BGLB培地を用いて大腸菌群の検査をしているのですが, 実はまったくといっていいほど反応がありません (陽性になりません)。気泡の発生や濁りがまったく見られず, 48時間たっても透明のままという状態が続いています。2002年度のデータがあるのですが, そのデータによるとMPN値で2,000ほどの値がでています。なので, 実験方法や培地の調整などに問題があると思うのですが, 自分ではどこでミスがあったのかわかりません。ご指導していただける先輩もいないため, 基本的な質問で申し訳ないですがよろしくお願いします。実験方法を下記しておきますので, おかしな部分がありましたらご指摘してくださいますようにお願いします。 培地は市販されているBGLB培地40 gramを, 脱イオン水1,000 mlに溶かしてつくりました。試料水は河川水です。河川周辺に酪農地帯が多いため, 大腸菌群は多く含まれていると思います。また, 試料水の希釈用にリン酸緩衝生理食塩水を用いました。リン酸二水素カリウム6.8 gramを精製水100mlに溶解した後に1N水酸化ナトリウム水溶液 (水酸化ナトリウム40 gramを精製水1,000 mlに溶解したもの) 約35 mlを加え, 精製水で全量を200 mlとしたものを原液とし, この原液1.25 mlを生理食塩水 (塩化ナトリウム8.5 gramを精製水1, 000 mlに溶解したもの) 1,000 mlに加えました。培地, リン酸緩衝生理食塩水ともに, オートクレーブで120℃, 20分間で滅菌しました。滅菌後, ダーラム管 (6×30) を入れた使い捨て蓋付き試験管 (17×100) に培地を10 mlずつ分注しました。試験管に試料水を1 ml入れました。また, リン酸緩衝生理食塩水で10倍希釈, 100倍希釈にした試料水1 mlを試験管に加えました。ダーラム菅の中にたまっていた気泡は, 試験管に蓋をして, 撹拌することによって気泡を取り除きました。試験管に蓋をして (密閉はしてないです) 37℃, 24時間で培養をしました。実験方法は以上です。これで結果は出なかったため, トイレの水でも行ってみましたが, いずれも「陰性」でした・・・まとまりのない文章で申し訳ありません。どこかおかしなところがありましたらご指摘, よろしくお願いします。 【回答】
(日水製薬・小高 秀正)
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