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【論文発表】糖尿病・内分泌内科学・北田宗弘准教授「Regulating Autophagy as a Therapeutic Target for Diabetic Nephropathy」がCurrent Diabetes Reports誌に掲載

オートファジーは、エネルギー枯渇時に自己細胞成分の分解により、生存のために必要な蛋白質を合成する材料や、エネルギー源を確保するためのアミノ酸プールの維持をはかるのみならず、酸化ストレス・小胞体ストレス・低酸素などを含む細胞内ストレスからのアポトーシスを含む細胞死の回避と細胞機能の保持に重要な役割を果たしています。オートファジーは、栄養的ストレスを含む様々な細胞内ストレス刺激により調節されていますが、栄養過剰状態はオートファジーの抑制因子であると考えられています。したがって、糖尿病状態では、腎において、酸化ストレス・小胞体ストレス・低酸素などを含む細胞内ストレスにより活性化されるべきオートファジーが、過栄養状態からの様々な栄養応答シグナルバランスの変異により十分に活性化されず、その結果、腎症が発症・進展する可能性が考えられます。本総説では、腎構成細胞におけるオートファジーの変異の糖尿病腎症の病態形成に対する役割について論述しています。

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