記事のみ印刷する
詳細はこちら リンク①
リンク②
新着一覧へ
糖尿病内分泌内科学・小児外科学 大学院生Jinpeng Lee君「内因性抗線維化ペプチドAcSDKPによる内皮細胞-間葉系細胞分化抑制効果において内皮細胞FGFR1はMAP4K4経路活性化を介して重要な役割を演じる」を発表(Cell Death & Disease in Press)
我々の研究室では、内因性生理活性ペプチドであるN-acetyl-seryl-aspartyl-lysyl-proline (AcSDKP)の抗線維化作用に注目して検討を重ねてきました。しかしながら優れた抗線維化作用が線維性増殖疾患で重要な役割を演じるTGF-b/smad機構の抑制にあることや、疾病状態で抑制された内皮細胞FGFR1の正常化とその結果としての抗線維化microRNAクロストークを惹起することはわかっていましたが、AcSDKPの細胞表面における作用点に関しては未だ不明でした。今回の検討では、AcSDKPと内皮細胞FGFR1が近接相互作用を介して、FGFR1発現を安定化させ、FRS2依存的なMAP4K4の活性化を惹起し、線維化惹起能を有するintegrinb1抑制、結果として内皮細胞-間葉細胞分化(EndMT)を抑制することを見出しました。糖尿病動物の心臓・腎臓でも同様の結果を確認できました。これらの結果は、FGFR1の安定化・活性化が優れた抗線維化治療戦略の標的となる可能性があることを示唆しております。詳細はこちら リンク①
リンク②