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MATERIALS AND METHODS: 当科で胃瘻造設を施行した260症例を対象として安全で負担の少ない胃瘻造設術の検討を行った。検討項目は術後の発熱の危険因子、術後白血球数上昇の危険因子、CRP上昇の危険因子を検討した。
RESULTS: 腹壁胃壁3点固定法では重篤な合併発生は少なかった。多変量解析において発熱の危険因子を検討したところ、従来のPull法での造設術が発熱の独立した危険因子(P<0.0001)であった。白血球上昇の多変量解析における危険因子は患者の寝たきり状態であった。CRP上昇では、PNI高値群が独立した危険因子であった。
CONCLUSIONS: 腹壁胃壁を固定し、イントロデューサー変法を使用する胃瘻造設術は合併症も少なく、患者本人への負担を軽減させることが可能であると思われた。
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【論文発表】消化器内視鏡学 川浦健講師の「Selection of Methods for Percutaneous Endoscopic Gastrostomy (PEG) that is more Safety and Useful Techniques on the Patients」が Clinical-Investigation 誌に掲載されました
BACKGROUND: 内視鏡的胃瘻造設術は急速に発展し普及してきた。日本でも急激な高齢化と在宅医療の推進から胃瘻造設数は増加してきている。胃瘻造設の対象となる患者は様々な基礎疾患を有することが多いため、安全かつ患者本人の負担を出来るだけ軽減できるように造設されなければならない。そこで安全で、負担の少ない胃瘻造設とは何かを検討した。MATERIALS AND METHODS: 当科で胃瘻造設を施行した260症例を対象として安全で負担の少ない胃瘻造設術の検討を行った。検討項目は術後の発熱の危険因子、術後白血球数上昇の危険因子、CRP上昇の危険因子を検討した。
RESULTS: 腹壁胃壁3点固定法では重篤な合併発生は少なかった。多変量解析において発熱の危険因子を検討したところ、従来のPull法での造設術が発熱の独立した危険因子(P<0.0001)であった。白血球上昇の多変量解析における危険因子は患者の寝たきり状態であった。CRP上昇では、PNI高値群が独立した危険因子であった。
CONCLUSIONS: 腹壁胃壁を固定し、イントロデューサー変法を使用する胃瘻造設術は合併症も少なく、患者本人への負担を軽減させることが可能であると思われた。
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