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【論文発表】臨床病理学 山田壮亮教授の論文「Peroxiredoxin 4 (PRDX4): Its critical in vivo roles in animal models of metabolic syndrome ranging from atherosclerosis to nonalcoholic fatty liver disease」がPathology International誌に掲載されました

総説:抗酸化ストレス因子PRDX4の、生体内における防御的役割(様々な動物モデルにおける検討より)
「わたくしの大きな目標としておりますのは、’Translation from Bench to Bedside’、’Translation from Mice to Humans’でございます。
特に、ヒトペルオキシレドキシン4(PRDX4)トランスジェニックマウスを用いて様々な慢性炎症性疾患動物モデルを作製し、PRDX4の特異的な防御機能を多方面から検討し、メタボリックシンドロームへの治療応用の模索を試みております。実際、PRDX4トランスジェニックマウスを用いた高フルクトース食投与モデルにおいて、過剰発現したPRDX4が、NASHおよび2型糖尿病の進行を有意に抑制することを見出し、分泌型PRDX4の、局所のみならず全身性の保護・防御機構の一端が明らかとなっています。さらには、これらトランスジェニックマウスを用いたNASHモデルにおいて、過剰発現したPRDX4が肝臓からの生体保護だけではなく小腸機能をも保護していることも最近見出すことに成功いたしました。NASHの病変進展メカニズムに小腸機能も寄与していることが示唆され、抗酸化ストレス因子PRDX4のtranslational researchの門戸を拡げつつあるところであります。」

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