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論文発表:糖尿病・内分泌内科学・北田宗弘准教授の論文「A Low-Protein Diet for Diabetic Kidney Disease: Its Effect and Molecular Mechanism, an Approach from Animal Studies」がNutrients誌に掲載されました。
糖尿病性腎臓病に対する低たんぱく質食の効果と分子機序に関して、動物実験からのアプローチとして、実臨床における低たんぱく質食の腎保護効果とその問題点を含め、総説としてまとめました。低たんぱく質食は、以前より腎臓病食として認識され、ある一定の効果が期待できると考えられています。一方で、患者さんの高齢化、不適切な低たんぱく質食による種々の栄養障害、アドヒアランスの問題、食事介入という治療の方法論的困難性により臨床的エビデンスが得られにくい等の理由から、実臨床での実施については議論が多いのが現状です。本総説では、これまでの動物実験から得られた低たんぱく質食の腎保護効果に関する知見、ならびに低たんぱく質食の臨床的効果と問題点について記載しております。今後の展望として、基礎的研究による低たんぱく質食の腎保護効果に関する更なる詳細な機序の解明により、栄養障害のない低たんぱく質食代替え治療の開発を目指していきたいと考えております。詳細はこちら