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【論文発表】臨床病理学 水谷謙一先生の論文「The impact of PRDX4 and the EGFR mutation status on cellular proliferation in lung adenocarcinoma 」が International Journal of Medical Sciences誌に受理されました

【緒言】酸化ストレスは肺腺癌の進展に影響を及ぼすことが知られている。私たちは最近、抗酸化酵素であるperoxiredoxin 4 (PRDX4)が肺腺癌の予後因子となりうることを報告した。本研究の目的は、肺腺癌の細胞株を使用してPRDX4の発現、EGFRの変異および細胞の増殖能の関係を調べることである。
【方法】まずstageⅠの肺腺癌127症例でPRDX4免疫染色を施行しEGFR変異との関係を統計学的に評価した。次にEGFR野生型の肺腺癌株A549とEGFR変異型の肺腺癌株PC-9を使用し、PRDX4の発現と細胞増殖能との関係を調べた。
【結果】PRDX4の発現はEGFR変異型の肺腺癌で有意に高かった。PRDX4の発現を増強することでA549の細胞増殖は抑制されたが、PC-9では抑制されなかった。
【結言】PRDX4の発現とEGFRの変異とは関連している。PRDX4は肺腺癌の増殖抑制作用を有するがEGFRの変異はこの抑制効果を阻害する。

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