【論文発表】糖尿病・内分泌内科学 平井太郎 助教の論文　「A case report of superior mesenteric artery syndrome that developed in a lean type 2 diabetic patient and was associated with rapid body weight loss after sodium-glucose cotranspoter-2 inhibitor administration.」がJournal of Dia

SGLT2阻害薬は尿糖排泄を促進することで血糖降下作用を発揮する抗糖尿病薬である。今回我々は、インスリン自己分泌能が低下したやせ型の2型糖尿病患者に対するSGLT2阻害薬の投与が、急激な体重減少と関連する上腸間膜動脈症候群(SMA症候群)および正常血糖ケトアシドーシスを誘発した１例を経験した。SGLT2阻害薬は血糖低下効果のみならず、心・腎保護効果を有することが明らかとなり、今後広く実臨床での処方が増加することが考えられるが、今回の報告は、薬剤の特徴を十分理解し、適応する症例を選定した上で、適正使用に努める必要があることを示すものである。

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