bulletin2021_1
11/88

SCHOOLOFMEDICINE Ⅰ.豊かな人間性と倫理観Ⅱ.生涯学習Ⅲ.医学知識と技術Ⅳ.患者中心・チーム医療とコミュニケーション能力Ⅴ.地域医療・社会貢献・国際貢献Ⅵ.科学的態度・探究心91.医師としてのプロフェッショナリズムを自覚し、思いやりをもって責任のある医療を行える。2.倫理的問題を理解し、医療人として最善の行動選択ができる。3.個人間・性差・家族間・地域間・諸文化圏・国際社会における多様性を尊重できる。1.自己主導型学習能力を身につけ、常に自己の向上を図れる。1.医学・医療に活用できる幅広い知識を身につけている。2.基本的診療手技を身につけ、診療できる。3.最新の情報を、適切に収集・選択して活用できる。1.患者中心の安全な医療を実践できる。2.利他的な態度で、患者を尊重した医療に取り組める。3.患者に関わる身体的・精神的・社会的背景や問題を包括的に理解し、コミュニケーションに生かせる。4.医療チームの役割を理解し、各チームメンバーを尊重し、コミュニケーションを図れる。5.プライマリ・ケアと専門医療の役割分担を理解し、適切に該当部門・機関と連携を図れる。1.地域医療に参画し、プライマリ・ヘルス・ケアを実践できる。2.保健・医療・福祉に関わる社会資源を把握し、活用できる。3.医療制度・医療経済に対して問題意識を持ち、考察できる。4.医療の国際化に対応できる異文化理解・適応力、コミュニケーション力を持ち、プライマリ・ヘルス・ケアを実践できる。1.科学的理論と方法論を理解できる。2.科学的問題に興味を持ち、論理的・批判的に考え、調査や研究に取り組める。3.調査や研究の成果を論理的文書として発信できる。Ⅰ. 豊かな人間性と倫理観の育成 「倫理に徹した人間性豊かな医療人」の育成のために、6年間を通して広い教養と倫理観を身につけるためのカリキュラムを編成する。一般教育科目では、医学生ならびに社会人としての基盤形成を行う。人間性育成科目群と医学教育準備科目群を通じて、学生が豊かな人間性と倫理観を備え、広い視野に立って自ら考え行動できる感性を培う。 さらに、「医療人」としてのプロフェッショナリズムを育てるために、「倫理を備えた医療人形成」の講義や演習、実 習などを配置する。救急車同乗体験・多職種連携・看護実習、在宅訪問医療実習(模擬実習含)など様々な実習を導入する。学生は、地域住民や患者ならびにコメディカルスタッフなどとのコミュニケーションをとりながら医療チームの役割や医療現場の実際、関係機関との連携について学ぶ。またクリニカル・シミュレーション・センターでのシミュレーション教育や基本的技能を修得できるカリキュラムを配置する。Ⅱ. 生涯学習の基盤形成 生涯学習が求められる医師あるいは研究者としての将来像を見据え、学生の創造的思考力の涵養および知的好奇心と自己開発への意欲の向上を図る。一般教育科目を中心に、医療・医学の学修と研究に必要な英語力、情報の検索・収集・処理能力、文献執筆能力の習得と生涯学習の基礎作りを行う。さらに、自ら学習課題を設定し解決する自己主導型学習を身につけるために、各学年に少人数制の能動学習(アクティブ・ラーニング)型の授業を組み入れる。第1〜3学年においては基礎医学および臨床医学の先端研究に触れ、第4〜6学年の臨床実習におけるEvidence-based Medicine(EBM)の修得につなげる。これらにより、生涯学習の基盤を確立する。Ⅲ. 医学知識と技術の修得 基礎医学の専門教育科目を第1、2学年で学修する。「人体の正常構造と機能」を学ぶ科目(解剖学、組織学、発生学、生理学)と「生体の機能と反応」を学ぶ科目(生化学、免疫学、微生物学、病理学(病態病理)、薬理学(生体と薬物))を開講し、試験、実習や態度などを総合的に評価する。 第2学年以降で臨床医学の専門教育科目を学ぶ。「人体の生理的変化、病態、診断、治療」の科目として、内科学、外Educational Objectives■ 学位授与方針(Diploma Policy) 医学部では、建学の精神である1.良医を育てる、2.知識と技術をきわめる、3.社会に貢献する、を3つの柱として「病だけではなく、病を患う人をみる」医師を育成する。 学生は、卒業時に以下を身につけていることを、学士(医学)の学位授与の条件とする。■ 教育課程の編成・実施方針(Curriculum Policy) 医学の専門知識・技能のみでなく、幅広い教養に基づく感性豊かな人間性、さらに人間性への洞察力、倫理観、生命の尊厳についての深い認識をはじめ、ディプロマ・ポリシーを達成するための6年一貫統合型のカリキュラムを編成する。

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る