bulletin2021_1
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SCHOOLOFMEDICINE ■ 医学部学士課程の第4〜6学年では、診療参加型臨床実習(CCS)をとおして医師としての基盤を形成する。本来、医籍登録前の医学生が患者に医行為を行うことは認められていないが、平成26年度から全国医学部長病院長会議が「共用試験」合格者をスチューデント・ドクターとして認定することとなり、「共用試験」に合格することで医学生は実習の範囲内で医行為を行える認証(違法性阻却事由)を与えられることとなった。 「共用試験」では、知識の総合的理解度を評価するために、コンピュータを用いて問題の難易度を一定にコントロールした客観試験(CBT: Computer Based Testing)と、態度・基本的臨床技能を評価する客観的臨床能力試験(OSCE: Objective Structured Clinical Examination)が行われる。本学では、第4学年に進級してCCSを行うことの可否を検討する重要な資料とされる。 また、第6学年のCCS終了後には臨床実習後OSCE(Post-CC OSCE: Post-Clinical Clerkship OSCE)が実施され、CCSで身につけた知識・技能を評価している。13講義室Curriculum験試格資のへータクド・トンデーュチス :」験試用共「 ■ 準備教育と臨床実習前医学教育 医学の専門教育を始めるにあたって、低学年では、基礎科学としての生物学・物理学・化学などの基本知識の確認をしながら、医学教育の入門に必要な準備教育が行われる。また、医学は、Medical Science と呼ばれるように、巨大な応用科学の積み上げにより築かれている。その内容は、解剖学・生理学・生化学などの基礎医学科目、病理学・薬理学・微生物学・医動物学・免疫学などの臨床基礎医学科目、また衛生学・公衆衛生学・法医学といった人間社会を対象とする重要な局面を持つ社会医学科目、そして臨床医学の多くの各専門領域の科目などに細分化される。 講座間の縦割りの壁とその閉鎖性のため、科目相互間の有機的連携が不十分であったことから、医学教育モデル・コア・カリキュラムを基盤とした統合カリキュラムは、その弊害をなくす目的で導入された。これによって学習者は科目間の横の関係を把握しつつ学習を進めることが可能となっているが、ここでは教員側の科目間の連携が重要であり、その良否は結果を大きく左右するので、教員の教育能力開発(FD: Faculty Development)を定期的に開催し、教育効果の向上に努めている。■ 医師としての人間形成と人格の陶冶、プロフェッショナリズムの基本を身につける 医師には、専門の知識・技術とともに、総合的な思考力と倫理観、良識に基づく適正な判断力を持った人格と素養の形成が求められる。医学教育モデル・コア・カリキュラムでは、医師として求められる基本的な資質・能力として「プロフェッショナリズム」(医の倫理と生命倫理、患者中心の視点、医師としての責務と裁量権)、「医学知識と問題対応能力」、「診療技能と患者ケア」、「コミュニケーション能力」、「チーム医療の実践」、「医療の質と安全の管理」、「社会における医療の実践」、「科学的探究」、「生涯にわたって共に学ぶ姿勢」といった領域での確固とした思考力、判断力、知識や態度の修得が求められている。 これらは、医学教育の現場はもとより、社会人として重要なものであり、建学の精神にある倫理に徹した良医の育成のため、本学では複数学年にわたる倫理教育にも注力している。

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