CLINICALSIMULATIONCENTER 3838医学教育棟消化管内視鏡実習 クリニカル・シミュレーション・センター(CSC)は2009年4月に開設された医療シミュレーショントレーニング施設である。 臨床能力の修得には臨床の場での経験が不可欠であるが、医療系学生等の未経験者がいきなり医行為を実施することは倫理的に許容されない。臨床実習開始前にシミュレータ等で十分なトレーニングを行い、安全性を評価されて初めて臨床実習に参加することができる。また、臨床実習中の高度な医行為や危険を伴う医行為は見学にとどめざるを得ないため、シミュレータを使って繰り返し練習、習熟する。医療者となってからも、シミュレータを使ったトレーニングを効果的に組み込むことによって、少ない経験でより早く臨床スキルを完成させることができる。また、患者急変対応等、高度生体シミュレータと洗練されたシミュレーションプログラムを使って、チーム医療のトレーニングを行うことや医療事故防止対策を発見することも可能である。 CSCは多種類のシミュレータを保有し、専任管理者3名が常駐している。専任管理者はシミュレータの保守・管理、予約受付、シミュレーショントレーニングの設営・後片付けを引き受け、またインストラクターとしてシミュレーション学習の支援を行っている。様々なシミュレーションプログラムの開発やそのプログラムのインストラクター養成もCSCの重要な機能である。 利用者は医学部学生が約3分の1を占め、次いで看護師、看護学部学生の順で、看護師以外のコメディカルスタッフの利用も多い。多人数参加の講習会よりも、少人数での録画によるふりかえりを伴ったシミュレーション学習の方が効果的である。授業や実習で自身の医療技能が不十分と感じたり、臨床現場で疑問や不安を感じた場合には、CSCでの自学自習が勧められる。1人または数人での予約なしの利用も可能である。充実した学習環境クリニカル・シミュレーション・センターCLINICAL SIMULATION CENTER
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