INSTITUTEMEDICALRESEARCH 44高性能顕微鏡を用いて細胞を高速高感度で解析領域長 石垣 靖人 細胞機能、細胞医学、ゲノム損傷応答、遺伝子機能、蛋白質制御の各研究分野では将来、医療の現場につながるような基礎研究を中心に研究が進められている。研究テーマはストレス応答から遺伝子機能および細胞機能解析、分子レベルでの病態解明等多岐にわたり、生命現象の解明を進めている。領域長 新井田 要 本研究領域(ゲノム疾患、アンチエイジング、糖化制御、腫瘍制御、ヒト幹細胞制御の各研究分野)では、臨床とのつながりをより緊密にして先端的医療の展開を目指している。研究テーマとして、終末糖化産物、生活習慣病予防の早期診断、遺伝学的検査、ゲノムシステム異常の人体への影響、再生医療のための幹細胞研究、さらにはがんの薬剤耐性や腹膜播種の分子機構および抗がん剤等の治療に直結する課題を掲げ、新規診断法や治療法の開発を目指す研究を展開している。 共同利用センターは機器管理室、動物管理室、病理組織室、放射線安全管理室、臨床研究支援室、オープンラボから構成され、学内外に対して研究支援を行っている。法令や指針など社会環境の変化に対する対応、共同利用機器を用いた実験サポート、受託業務による支援などがミッションとなっている。グループウェアシステムにより、共同利用機器や設備の予約・管理・運用は利用者と管理担当者の間で双方向性につながれており、効率的な運用を可能としている。また、実験動物の胚操作、シーケンス、病理標本作製などの基盤的な実験操作は専門のスタッフが受託を受け付けており、研究を効率良く開始して取り組める環境が整備されている。センター長 米倉 秀人 本研究センターは、戦略的研究部、特別研究部、寄附研究部からなり、文科省、厚労省、総務省等の公的研究補助金による事業、企業からの寄附事業等によるプロジェクト研究を行う任期制のプロジェクト研究推進の部署である。研究テーマにも柔軟な対応が可能となっている自由度の高い場といえる。センター長 石垣 靖人生命科学研究領域先端医療研究領域プロジェクト研究センター共同利用センター研究所組織構成 現在の総合医学研究所の構成は、「生命科学研究領域」および「先端医療研究領域」、「プロジェクト研究センター」そして「共同利用センター」の4本柱から成っており、独自の研究が活発に進められている。ゲノム疾患研究分野では遺伝学的検査などの受託事業を行い、全国からの検査依頼に応えている。共同利用センターは、学内に設置されている共同利用の研究施設等を円滑に管理運用する役割を果たしている。共同利用研究機器は、機器管理運営委員会の下で若手教員を中心に管理運営され、いつでも良好な状態で研究者が利用できるようになっている。 なお、大学院科目として、分子腫瘍学(細胞機能研究分野)、細胞生物学(細胞医学研究分野)、先進医療学(ゲノム疾患研究分野)、生体分子解析学(糖化制御研究分野)の4科目を本研究所が担っている。
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