bulletin2021_1
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「TAKAMINE SAKURA」医学史の散歩道51 アドレナリンの発見、タカ-ジアスターゼの抽出等で知られる郷土出身で日本を代表する科学者であり実業家の高峰譲吉博士。 1912年、博士の尽力により日米友好の架け橋として桜の苗木数千本が米国へ寄贈された。100年の時を経た2013年、博士の進取の気性や研究心、国際性を現代の人々に再認識してもらおうと、日本各地でワシントン・ポトマック湖畔の桜から育てた苗木の里帰り植樹が行われた。本学でも創立40周年の機に苗木を譲り受け、博士の心を受け継ぎ、長く花を咲かせるようにと、レジデントハウス前のSAKURA PARKや、氷見市民病院の前庭に植樹された。医聖ヒポクラテスが紀元前400年の頃、生誕の地ギリシャのコス島のスズカケノキ(プラタナス、Platanas orientalis L.)の下で弟子たちに医を説いたと伝えられる。その木の正統を継いだ種子や若木が日本でも栽培され、篠田株、蒲原株、緒方株、赤十字株等として今では120株以上が育てられている。本学の中庭「橘井園」にあるこの1本のプラタナス株は、1986年に秋田県本荘市の菅原病院長菅原和夫先生から当時医学序論を担当されていた寺畑喜朔名誉教授を経由して本学に贈られた篠田株の1株で、当初、幹の径が1cmにも満たない鉢植えだったものが、今、大樹として成長している。「ヒポクラテスの木」本学橘井園

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