bulletin2021_1
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EDUCATIONALPHILOSOPHY4 理事長 髙島 茂樹学 長 神田 享勉Prof. Emer. TAKASHIMA Shigeki, M.D., Ph.D.ChairProf. Emer. KANDA Tsugiyasu, M.D., Ph.D.President本学の設立と発展 本学は、1972年学都金沢にほど近い内■の地に開学いたしました。当時、わが国の医師数は人口10万人当り117人で、先進諸国の150人という数字に比べ、かなり少ない状況でした。戦後約30年を経て世界経済は順調に伸び、医学の発展や関連産業の隆盛に伴い、CTや自動分析器等大型医療機器が相次いで導入され、医療も大きな変革の時代を迎え、医師の増加が求められました。国は医師の養成を喫緊の課題として、1970年から10年間に全国に新しく34校の医育機関の新設を認可し、本学はその時の一校として開学いたしました。わが国の医育機関の数はその時点で46校から82校へと大きく増加し、それから40数年を経て、わが国の医師数は人口10万人当り258.8人(厚生労働省2018年)と、当初の予測を超えて増加しています。 医師の必要数は、医療・研究・教育面での需要増によって国際的にも格段に増加しているとはいえ、年間9,000人の新医師が誕生している現在のわが国の状況は、将来医師過剰の事態をきたすことを懸念させますが、数ではなく社会の要請に適合できる質の高い医師を育成することを第一に考えてきました。本学では、そのような社会的要請に沿ったレベルの高い医療人の育成を目指し、1982年に大学院医学研究科を設置、1973年に設置した附属看護学校は、1988年には看護専門学校に、2007年には看護学部看護学科に昇格、さらに2015年に大学院看護学研究科を設置するなど、リサーチマインドを持って医療現場に立てる医療人の育成に努めて参りました。良き医療のプロフェッショナルを育成 現代の医療は、サイエンスとしての「医学」、それを基盤とする「医術」、そして仁愛の心とも表現される「医の心」の三つの柱によって支えられています。本学は開学以来これらの三本柱を兼ね備えた医療のプロフェッショナルの育成に力を注いでおりますが、このうち「医の心」は、講義によって教える、あるいは教えられるという性質のものではありません。病める人の苦しみ、そして死の悲しみは、実際に接してはじめて身近なものとして感じられるものであり、特に医師にはそれを受けとめることができる大らかかつ強靭な精神力が要求されます。本学ではそのような理念のもとに、「体験学習」を重視した医学教育システムを導入し、実際の医療現場で役立たせることができる「レジリエンス(強靭さ)」を身につけた医療人の育成に努力しております。教育理念人間性豊かな良き医療プロフェッショナルを育成

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