bulletin2021_1
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NTERNATIONALEXCHANGE I60ハワイ大学での医学研修を終えてマクデブルク大学交換留学生研修修了式■ 教育交流 米国ハワイ大学医学部(2005年)、バーモント大学医学部(2006年)、ドイツのマクデブルク大学(2010年)と教育交流協定を締結し、医学部学生の臨床研修を目的とした交換留学を行っている。派遣プログラムは全て単位認定されている。これらの大学は、地域に根ざした医療を行う医師の育成など、本学と一致する教育理念を持っている。また、ニュージーランドのオークランド大学(2014年)における医学部・看護学部学生の夏季語学研修プログラムが展開されている。いずれのプログラムも参加学生は本学から一定の奨学金の支援が得られる。 海外からの留学生が本学学生と共に臨床実習を行うなど、学生同士が交流し、国際感覚を学べる環境を提供している。■ 留学生・研究員の受入れ 1979年以来、400名を超える外国人留学生や研究員を、短期間の研修から大学院博士課程まで幅広く受入れている。帰国後は、多くの学位取得者が母国で要職につき、本学との共同研究や優秀な学生獲得を目的としたネットワークの構築に重要な役割を果たしている。■ 国際医療協力 開学以来、JICA(国際協力機構)の国際協力事業やJMTDR(国際緊急援助隊医療チーム)のメンバーとして海外に教職員を派遣している。対象地域は20カ国以上におよび、難民医療救済や医療救助活動に参加している。 1987年、JICAの要請により、本学麻酔科、放射線科、中央検査室等の医療チームが、パラグアイ共和国におけるアマンバイ地域医療センターの病院機能立ち上げのための技術支援プロジェクト推進活動を行い、感謝状を授与された。2004年、JICA草の根技術協力事業「中日防盲治盲事業(3年間)」が、本学眼科学チームにより実施された。2009年、パラオ共和国保健省と医療協力に関する協定を締結し、パラオから送信される患者のCT画像について、9年間にわたって本学医師がアドバイスを行った。 2018年5月、金沢医科大学病院と高雄市立小港病院(台湾・高雄医学大学関連施設)は、学術・医療、管理に関する協力および共同研究、医師等スタッフの交流、ならびに研修プログラムの推進などを目的とする交流協定を締結し、医師、看護師等の相互交流を行っている。 国際交流の沿革■ 学術交流 1982年、中国の医育機関へ初の訪問団派遣を実施した。1985年には、中国医科大学(瀋陽)、華中科技大学同済医学院(武漢、当時は同済医科大学)、中日友好病院(北京)と姉妹提携を結び、医師や研究者の学術交流を開始した。以後、継続して共同研究プロジェクトを推進し、長期にわたる研究交流を行ってきた。また、2008年にベトナム軍医大学(ハノイ)、2009年にドイツのマクデブルク大学およびロシアのヤロスラブリ医科大学と学術交流協定を締結し、交流を拡大している。最近では、2019年に台湾の高雄医学大学と大学間の覚書を締結し、教職員および研究者等の交流を開始した。

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