金沢医科大学 医学部案内2023
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医療従事者は高度専門職業人(プロフェッショナル)であり、倫理性および奉仕の精神の資質、高度な知識と技術、さらに予期せぬ問題を解決する能力が求められます。この授業では、医療従事者に求められるプロフェッショナリズムおよび医学生としての責任を理解し実践することを目的として、学長・医師・弁護士・警察官・消防士による講演、ストレッチャー体験や車いす操作実習、臨床コミュニケーションの理論と実践、マインドフルネスなどに取り組みます。信頼関係を構築し、最善の医療サービスを提供するためには、相手の心や行動を理解し、効果的なコミュニケーションを図る必要があります。本講義では、行動科学・行動医学・臨床心理学等の知見から、患者さんの病状の改善・予防に繋がる行動変容のための諸理論やアプローチについて、受講生自身の体験的な学びを基に理解を深めます。また、傾聴の基本的態度についてもロールプレイや事例問題を通して患者心理の理解を深め、具体的スキルの修得を目指します。きめ細やかな学修支援をするためにすべての学生に指導教員を割り当てています。悩みや困難がある場合は早期に把握して、学年主任・副主任とともに解決を図ると同時に、「学業支援室」「生活支援室」「学生保健室」と連携して、学生の生活全般を支援しています。(⇒P.23)15Student’s Voice先生を身近に感じられる制度に第2学年 原 祐子(神奈川県出身)大きな安心感があった一年全国から集まってきた学生が多いこともあって、入学後に友達をつくるのにそれほど時間はかかりませんでした。勉強は予想していた以上に大変でしたが、試験前に24時間利用できる自習スペースなどで友達と励まし合って勉強に集中できたのは良い思い出です。一年を振り返ると、担当指導教員との面談や、いつでも気軽に相談できる雰囲気が慣れない環境での大きな安心感につながったと思います。授業では、実際に医療機器に触れたり、人形を使った心肺蘇生を体験したことで、「自分は医学生になったんだ」と実感できました。医療プロフェッショナリズム入門医療行動科学指導教員制度

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