金沢医科大学 医学部案内2023
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■ 超少子高齢化地域での先進的がん医療人養成(北信がんプロ)本学、金沢大学、信州大学、富山大学、福井大学、石川県立看護大学の北陸・信州の6大学と同地区のがん診療連携拠点病院が連携したプロジェクトです。最新のエビデンスを基に、希少がんを含むがん患者を臓器横断的に診療し、がん患者の思いに寄り添い、患者・家族の希望をかなえることができる、がん専門医師の養成を目的とします。大学院医学研究科 4年次楠目 祐基高知県出身。2017年に本学を卒業。金沢医科大学病院で初期臨床研修を終え、大学院医学研究科に進む。現在、内科医としての勤務と並行して研究に取り組み、医学博士の学位取得を目指す。るようになったことです。常に探究心をもって患者さんに向き合うことが、資質の向上につながると考えているので、生涯リサーチマインドを持った医師であり続けたいと願っています。今の研究が近い将来論文というかたちになり、学位取得の目標をクリアできたとき、その先にどのような新たな目標が生まれるのかを今から楽しみにしています。■ 北陸認知症プロフェッショナル医養成プラン(認プロ)本学、金沢大学、富山大学、福井大学の北陸地区4大学と関連する医療機関等で実施するプロジェクトです。認知症患者の視点に寄り添った視野の広さ、かつ高い品格を有し、認知症医療を担うリーダーとなる専門医師の養成を目的としています。33多様な医療ニーズに対応―「がんプロ」「認プロ」大学間連携による共同プロジェクトとして「がん」および「認知症」の専門医を養成する教育コースを設置しています。ほかにも「医歯工法連携による次代の法医学者および地域関連人材の養成」による法医学者養成のための教育コースを設置しています。自らの選択は最良の道だった大学院に進んだのは、これから続く医師人生を見据えたとき、自らの研究に取り組む経験も必要だと思ったからです。地元に戻る、またはほかの大学で大学院に進む選択肢もありましたが、母校なら研究医へのサポート体制が整っていることを知っていたので、ここに残る道を選びました。それからの4年間を振り返ると、やはり自分が選んだ道は間違ってなかったと実感しています。ゴールのその先に見えてくるもの本院では循環器内科に所属しており、診療にあたりながらデータを集めて解析する「臨床研究」に取り組んできました。臨床と研究のバランスは自分で調整できるので、多忙ですが医師としての職務に支障をきたすことはありません。しかし、研究をデザインしていくプロセスは想像以上に困難で、大学病院ならではの豊富な症例や先輩医師の指導に大いに助けられました。私が研究に挑戦してなによりよかったと思えるのは、誰も知らなかった医学領域を自らの手で開拓できた時の高揚感や達成感であり、研究で得た知見を臨床の場に生かすことで、より質の高い医療を提供でき自分の中に生まれた探求心を原動力に誰も知らなかった領域に到達Voice

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