金沢医科大学 医学部案内2023
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医療チームに参加し、臨床実習で地域社会を支える最先端医療を体験する金沢医科大学病院当大学の理念は、生命への畏敬-Reverentia Vitaeであり、ひとに対してこころから畏れて(かしこまって)対応することであると思われます。基礎、臨床を問わず、プロフェッショナリズムと崇高な倫理観を持つ必要があることは言うまでもありません。何れの道を選択されても、病院での患者さんを通して行う疾患の学習が、病気を診るのではなく、まず人を見ることから始まることを学ぶことになります。医学教育の国際化が進められ、当大学もその認証を受けることができました。臨床実習は、本来対面で行うことに意義がありますが、2020年の4月より巻き起こっている新型コロナウイルス感染症蔓延のためオンラインでの実習で対応せざるを得ない状況でした。2022年の5月においても新型コロナウイルス感染症の第6波が続いている状況ですが、職員・学生の3回目のワクチン接種も進み、加えてこれまで知り得た本感染症に関する知見を基に対面実習を再開しております。医療は、医師一人で行うものでなく、看護師、薬剤師等の多職種連携で行っていくものであることは以前と変わりませんが、お互いの意見を自由に交換できるカンファレンスの開催、情報共有方法などがより変容・進化していると思われます。患者さんを心から尊敬し、磨いた臨床力で、そしていつもリサーチマインドの視点を持って診療に臨むことが重要です。学生においても、日頃より学習意欲、病院内の行動、患者さんばかりでなく職員に対する態度等も第三者に厳しく評価されているのだという自覚をもって行動して頂くことが重要と思っております。そして、寛大で包容力のある人間性豊かな医師となることを期待しております。さて病院は、学生に満足できる臨床実習環境を提供できるよう日々努力しております。そして、実習中においては、医療に真摯に向き合っている教員である教授をはじめとする先輩医師、卒業生である先輩医師、職員の皆さんが全力で学生を応援します。(1982年本学卒業)特定機能病院・日本医療機能評価機構認定病院38病院長メッセージ金沢医科大学病院 病院長伊藤 透プロフェッショナリズムを持った倫理観の高い医師を育てるために金沢医科大学病院

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