「良医を育てる」「知識と技術をきわめる」「社会に貢献する」という建学の精神を掲げ、本学が金沢近郊の内灘の地に開学したのは1972年のことでした。以来、順調に発展を遂げ、今年は創立50周年の記念の年となり、学び舎を巣立った卒業生は日本・世界の各地で活躍しています。 近年、遺伝子解析や再生医療、AI（人工知能）の臨床応用、未病の概念に基づく予防医学などが医療の姿を大きく変え、数年前まで不可能と思われていたことが次々と現実化されています。このような絶え間ない進歩と環境の変化に対応できる医療人の育成こそ、これからの医科大学に課せられた責務と考えます。生命の尊厳や人類の未来にもかかわる重要な分野であるからこそ、医師には高度な倫理観と豊かな人間性が求められています。 社会が必要とする医師像は、その原点である「自分の家族が病気になったときに、どんな医師にみてもらいたいか」を考えれば、おのずと浮かび上がってきます。私たちが育てるのは、患者さんとそのご家族の笑顔が一番の励みとなる医師、惻隠の情をもった人に尽くすことの幸せを知る医師でなくてはなりません。 未来を担う人材の育成と並行し、本学が地域住民に安心と信頼を与える存在であり続けられるよう、これまで以上に力を注ぐ所存です。6理事長・学長メッセージ学校法人 金沢医科大学 理事長髙島 茂樹高い倫理観と豊かな人間性を備えた「良き医師」を育てる
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