金沢医科大学 医学部案内2023
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金沢医科大学は、「生命への畏敬-Reverentia Vitae」を原点として、建学の精神に「良医の育成」を掲げています。医学部医学科の役割は、「倫理に徹した人間性豊かな良医の育成」を目指して、知識や技術の修得にとどまらず「病気だけではなく、病を患う人をみる」豊かな思いやりの心を兼ね備えた医師を社会に送り出すことです。医学部での6年間は医師人生の方向性を決定づける大切な期間です。文部科学省は、各大学が策定する「カリキュラム」のうち、全大学で共通して取り組むべき「コア」の部分を抽出し「モデル」として体系的に整理した医学教育モデル・コア・カリキュラムを公開しています。医学部医学科では、このモデル・コア・カリキュラムを基本とし、さらに学生が学びやすいように創意・工夫を凝らした6年一貫統合型カリキュラムを編成しています。学生はこれにしたがって初年次から得られるいろいろな知識を動員し、正常人体の構造と生理ならびに個々の疾病の病態の理解を深めます。医学教育で最も重要なのはやはり臨床実習です。ここで実際の患者さんのご協力をいただき、診断にいたる思考体系と治療学の修得を進めます。教育方法として、本学では学生が自ら考え、調べ、問題を解決する少人数での学習方法を積極的に導入し、そのための環境整備にも配慮しております。医学教育においては、教員も学生ならびに社会の要求に対応するため、学生による授業評価、ファカルティ・ディベロップメント(FD)活動などによる積極的な自己研鑽とともに教育改革を推進し、国際標準化された質の高い医学教育プログラムを通して、良医の育成に努めていきます。(1984年本学卒業)8医学部長メッセージ金沢医科大学 医学部長宮澤 克人国際標準化された質の高い医学教育プログラムを通して良医の育成

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