金沢医科大学 看護学部案内2023(WEB)
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看護ケアが提供される臨床や地域での実習の学びを大切にしています。講義で学んだ内容をもとに、学内での演習で、看護実践のための学びを積み上げながら授業は進みます。そして、学んできたことのまとめとして、臨床や地域の現場で実習させていただき、自己の課題を振り返りながら次の実践へとつなげます。学年を重ねていく中で実習を数多く経験し、自分の内面を見つめ、看護の対象や家族の方、実習現場の医療者との関わりから専門職への自覚を培います。各実習の専門分野での体験から、現場に即した看護を考え、学びを深めていきます。実習では、困難にも出会いますが、成長の機会になるでしょう。在宅看護学の概論や方法論、看護情報の検索と活用など、看護の実践力・地域志向性・生涯学習力の獲得を目指した科目を担当しています。看護専門職は最新の知見を含めた多くの情報をもとに、患者さんやご家族に合わせた看護を、プロとして提供する役割を担っています。情報が溢れる中で、どのように情報の信頼性を確かめ看護に活かすのか、研究者として看護に役立つ知見をどのように創り出していくかなどを授業で取り上げていきます。看護系大学が多く開設され、教育の質保証が重要視されています。本学は、4年間で身につけてほしいことを基軸に、学生の気づきや声を大切にして、学生のための授業を一つひとつ創り上げていきます。看護は、あらゆる場・あらゆる年代の多様な健康状態にある人々を対象に、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行う実践の科学です。高齢化が進む日本では、病院において高齢患者が増加し、疾患だけでなく高齢者の特徴を考慮した対応が課題となっています。また、地域では多職種連携による「人生を支える」医療が求められています。高齢者は、加齢変化に加えてさまざまな疾患とともに人生の最終段階を生きています。高齢者に関心を寄せ、その人の意思を尊重し、健康レベルに応じてその人らしく最期まで健やかに生きることを支援するよりよい看護について、講義・演習・実習を通して共に学んでいきましょう。本学では、認知症を正しく理解し地域で支える「認知症サポーター」の養成を積極的に推進しています。本学学生ボランティアは研修を受けて、認知症サポーターを養成する「キャラバン・メイト」となり、医師・看護師・臨床心理士・作業療法士など多職種と共に、氷見市の高齢化が進んでいる地域を訪問しています。学生は、地域の高齢者との交流を楽しみながら、抱えているさまざまな想いに耳を傾けています。最近は新型コロナウイルス感染症の影響で地域訪問を実施できておりませんが、今後も認知症の啓蒙活動を継続する予定です。今年度は、キャラバン・メイトの先輩学生が後輩学生の授業で認知症の理解を深める寸劇を行いました。具体的な関わり方を学ぶことができ、とても好評でした。成人看護学 村角 直子 准教授在宅看護学 前田 修子 教授老年看護学 平松 知子 教授精神看護学 長山 豊 准教授2022年 認知症サポーター養成講座の寸劇地域貢献・研究活動TOPICS臨床・地域での実習を通して専門職としての自覚を培いますあなたの持つ創造力が看護学の発展につながります健やかにその人らしく生きることを支援する看護を学ぶ認知症サポーターキャラバン

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