金沢医科大学病院との学術交流や、同大学病院消化器内視鏡科や肝胆膵科との協力連携、さらに当院合同カンファランスでの診断と治療の討議により、最新の知見を取り入れ、かつ高度な技術レベルを保つべく常に医療水準の向上を目指しています。
さらに治療後の受け入れ先医療機関についても、氷見医師会にも協力をお願いし、当院ソーシャルワーカーと共に地域包括支援センター、介護施設や公的機関などと密接に連絡を取り、退院後も安心して住み慣れた場所で療養・生活が続けられるよう、医療と介護の一体化へ向けて積極的に取り組んでおります。
当院消化器内科では高度な内視鏡医療の提供というコンセプトに沿って、2011年新病院新築時より内視鏡センターの拡充を図り、安全性と効率化が共存した新しい内視鏡センターへ生まれ変わり、胃および大腸内視鏡も汎用的に画像強調処理システム(NBI・LCI)拡大内視鏡を行い、各機種は随時バージョンアップされております。また超音波内視鏡による胃・膵・胆疾患への精査・治療をはじめ、小腸内視鏡、カプセル内視鏡および苦痛の軽減が特徴である経鼻内視鏡も導入しております。
治療では食道上皮内癌、早期胃・大腸癌の内視鏡的治療を金沢医科大学病院消化器内視鏡科と連携し施行しており、当院開設以来旧病院から現在まで食道・胃・大腸ともに数多くの治療実績があります。胆道・膵疾患についても、日常的に内視鏡診断と治療を行っております。肝疾患ではC型、B型肝炎、脂肪肝炎およびアルコール性肝障害についての診断・治療で、近年その進歩に目覚ましいものがあり、特にC型肝炎では服薬のみでほとんどの方が治癒可能となる時代を迎え、当院肝臓専門医を中心に新しい治療の導入を行っております。肝癌については、ラジオ波焼却術あるいはカテーテルを使用した肝動脈化学塞栓療法も積極的に行っております。消化器系腫瘍の治療、特に化学療法では新規の分子標的薬や免疫療法が登場している現状を鑑み、当科でもこれらの新しい治療を視野に入れ診療を行うと共に、消化器外科・放射線科とも連携して集学的な治療を行っております。当科ではいずれの消化器疾患についても各科と相互に情報を共有し、意思の疎通性と情報の透明性を高め、安全で、高度な消化器疾患の診断と治療をより確かなものとしています。
今後も氷見とその周辺地区の消化器疾患の拠点病院としての役割を担うべき診療科として努力する所存です。
診療科長
浦島 左千夫 教授
スタッフ
伊藤 透 教授(病院長)
日下 一也 講師
非常勤医師
利國 信行 准教授
秦 義之 医師
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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午前 | A-5 診察室 |
利國 信行 | 浦島 左千夫 | 日下 一也 | 浦島 左千夫 | 日下 一也 | 第2・4・5週 |
*上・下部消化器内視鏡は月から金まで内視鏡センターにて、消化器内視鏡専門医により行われ、緊急時を除き原則は予約制ですが、予約状況によっては必要に応じ当日施行も可能です。下部(大腸)に関しては一度受診していただき、予約・説明の上施行致します。肝・胆・膵疾患は消化器病専門医、あるいは肝臓専門医による診察の上、できるだけ速やかに採血・画像検査などを行い診断・治療が進められます。
・消化管腫瘍、および炎症性消化管疾患
・B型、C型などウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、脂肪肝、肝硬変、肝癌
・急性・慢性膵炎、膵腫瘍
・胆道系腫瘍、および胆道結石、胆道・胆嚢炎