2008年4月1日から総合診療科が新たに開設されました。医療の質が問われている現在、患者さんのニーズを的確に判断し迅速に対応できる医療が求められています。
しかし、現在の日本の医学教育では、専門医養成が中心で、総合的に患者さんを診る能力を養ってきませんでした。そこで総合診療科を開設し、包括的に疾患を理解し、治療する総合医を育成することに至ります。また、若い医師の自己実現の場としての、総合診療科の存在も考慮するべく、臨床医の資質の向上をめざします。
特徴は、どんな訴えの患者さんでも受け入れて、問診・身体所見を重要な手掛かりとしながら推理し、診断に至る診療をおこなうことです。そのためには、一領域にとどまらない幅広く豊富な医療知識と正確な身体所見をとる技術が要求され、特に地域医療の現場では、医師が少なく特定の患者さんだけに対応する専門医でなく、広く診療できる総合医が必要とされています。
複数の疾患を有し、特定の専門診療科のみでは対応困難なときや、原因がわからない不明熱などの診療を行いますが、一般にある方向の診断が行われないと、専門診療科は入院受け入れ困難となるので、総合診療科での受け入れが要望されます。
今後、総合医要請のニーズが高まり、中小病院や診療所などで活躍することが予想されます。そのために、総合的な医療をすべての臨床医が身につけるべく初期臨床研修制度が日本でも出来上がった経緯があります。今後は、若い医療人への教育を行い、総合医のエキスパートを育成したいと考えています。
また、当院ではへき地医療拠点病院として「僻地巡回診療」を行っています。定期的に氷見市内の無医地区、準無医地区の診療会場へ医師、看護師、薬剤師等が出向き、地域の患者さんへ医療の提供を行っています。
診療科長
笠巻 祐二 教授
スタッフ
神田 享勉 教授(CEO)
佐野 慶紀 医師
非常勤医師
稲尾 杏子 稲尾医院 (月1回/救急外来)
三軒 龍昌
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | |||||||
A-17 診察室 |
佐野 慶紀 | - | 笠巻 祐二 (第2・4) |
- | - | 佐野(第1) 神田(第2) 笠巻(第3) 三軒(第4)(漢方外来) |
|
A-18 診察室 |
笠巻 祐二 | 笠巻 祐二 | 神田 享勉 | 笠巻 祐二 | 神田 享勉 | 午後 | A-18 診察室 |
- | 神田 享勉 | - | - | 佐野 慶紀 | - |
A-21 診察室 |
- | - | - | 佐野 慶紀 | - | - |
症状は頭痛、胸痛、腹痛、全身倦怠感など、臓器に捉われない症状を診ています。
対象疾患は、生活習慣病、肥満、糖尿病などの代謝疾患や、肺炎や心不全など頻度の高い疾患をグローバルに扱っており、いわゆる、すべての疾患を対象としています。