総合診療センター
概要
センター長
中橋 毅
総合診療センターは、これまでの生活習慣病センターと総合診療科の漢方外来を統括、発展させる部署として、平成24年4月から発足いたしました。
業務内容
- 生活習慣病外来は、生活習慣に関連して発症する動脈硬化性疾患の発症並びに再発の予防を行います。動脈硬化の発症・促進因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満症、喫煙とこれらに続発する心臓病、脳血管障害、末梢血管障害、腎臓病などの患者さんを対象に、特に脂質異常症、メタボリック・シンドローム(メタボ)、糖尿病、心臓病の診療が中心となります。
- 漢方外来は、西洋医学において治療に難渋する患者さんに対応いたします。社会の急激な変化、人口の高齢化は、様々な成人病の増加をもたらしました。良い適応となる患者さんは1)免疫的な異常(アレルギー等)、2)虚弱体質(風邪を引きやすい等)、3)心身症傾向(落ち込みやすい等)、4)現代医学的治療で副作用が生じやすい方(高齢者等)、5)現代医学的治療が無効だった方です。
特徴・特色
- 生活習慣病外来:特にメタボや肥満症や脂質異常症を中心とした診療を推進します。腹囲の大きな患者さんには腹部超音波検査や腹部CTを行い内臓脂肪面積測定も行います(内臓脂肪面積100以上で内臓型肥満と確定)。一方で、遺伝性疾患の代表格、家族性高コレステロール血症(FH)等を中心とした動脈硬化性疾患の発症と密接に関連した脂質異常症の診療を行い、疾患の成因としての遺伝子異常の解析をすすめます。生活習慣病全般にわたり、予防医学の重要性を患者さんに啓蒙、指導します。また、プライマリ・ケアを重視し、さまざまな愁訴や症候に対応して診断し、治療方針の決定を行います。
- 漢方外来: 漢方薬は一人一人の個人差を重視し、体質や病気の状態を見極めながら最適な漢方薬を使い分けていきます。しかし、漢方が万能だというわけではありません。手術を要するものなど、西洋医学での治療の方が適している病気はたくさんあります。西洋医学と漢方医学をうまく組み合わせて治療していくことが、患者さんのためには最適な治療法だと思っています。幸い、当院は西洋医学にたけた医師が後ろについています。西洋医学の素晴らしい診察治療方法に、多くの経験を持つ漢方医学を加えることで、患者さんに最善の医療を提供することが特徴です。
理念
人々の健康を守ることを使命と考え、優しさを大切にした医療を提供することを通じて社会に奉仕する部署を目指します。
基本方針
- 患者さんに信頼される良質の医療を提供するため日々研鑽、努力します。
- 患者さんに安心で快適な医療を提供するため、日々、安全な環境づくりに励みます。
- 患者さんの思いを大切にし、最善の医療を提供できるように、病院と地域の将来を見つめた診療を推し進めます。
- 職員にとっても働きがいのある部署となるよう努力します。
目標
患者さんから愛され、職員にとってもやりがいのある部署を目指します。