小児腎臓外来
目的
血尿、蛋白尿、腎炎、ネフローゼなど、お子さまの腎臓病や、
おしっこに関する相談・治療・管理を行っています。
対象
- 検尿で血尿や蛋白尿を指摘されたお子さま
- 尿量が減り、急に顔や足がむくんできたと感じられるお子さま
- おしっこの色が変だと感じられるお子さま
- おしっこが泡立っていると感じられるお子さま
- 夜尿にお悩みのお子さま・親御さま
内容
小児腎臓外来では、自覚症状がほとんどなく、わかりにくい小児腎臓病について、理解していただき、安心して日常生活を送っていただけるよう努めています。主として、下記にあげるような疾患の診断・治療・管理を行っています。また、夜尿症の相談にも応じています。
1.検尿異常
3歳児検診や学校検尿などで血尿や蛋白尿を指摘されたお子さんには、尿検査(早朝尿)、血液検査、超音波検査、必要に応じて精密検査をおこない、診断・評価をしています。異常なしと判断されたり、検尿のみの経過観察となるお子さんも数多くいらっしゃいます。
2.ネフローゼ症候群
大量の蛋白尿と浮腫、乏尿がみられる疾患です。小児のネフローゼ症候群は「ステロイドが著効するものの、再発も多い」のが特徴です。再発が多いタイプに対しては、ステロイドの副反応を軽減するために、免疫抑制剤を併用した治療を、診療ガイドラインに準拠しておこなっています。
3.急性腎炎
突然に、肉眼的血尿、高血圧、浮腫、乏尿をきたす疾患です。急性期は安静目的の入院が必要になりますが、退院後は、数カ月間、検尿のみの経過観察となることがほとんどです。
4.慢性糸球体腎炎、紫斑病性腎炎
血尿や蛋白尿で受診され、経過観察となったお子さんの中には、慢性糸球体腎炎の初期である場合があります(多くはIgA腎症というものです)。また、血管性紫斑病になられたお子さんの中に、数週間後に血尿や蛋白尿がみられる場合があります(紫斑病性腎炎といいます)。治療介入が必要な状態と判断されれば、病状の進行を抑えるべく、お薬を使っての治療・管理を開始します。
診療日・時間
土曜(午前第1・第3)
担当医
藤木 拓磨 講師