本文へスキップ


中田 実Nakata Minori

  近年、複雑な自然的、社会的ストレスに曝されながら、長時間にわたり同一筋肉を反復繰り返し使用する作業が先進国、開発途上国を問わず増加している。また、患者・高齢者・障害者など、人を相手にする労働には特有の身体的、精神的な負荷がある。それらの労働負担に起因する職業性筋骨格系障害の多発が世界的な労働衛生課題の一つとなっている。一方、慢性筋骨格系障害には職業、ストレス、外傷に関連する以外に、線維筋痛症・慢性疲労症候群や交通事故後のむちうち損傷(多発性筋痛症)などのように多様な誘因による障害があるが、共通した病態生理の存在が窺われる。そうした慢性筋骨格系障害の発生機序の解明と、労働現場および治療現場における対策についての研究を行っている。


 KMU研究者データベースへ
Mail