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【質問】
抗酸菌の液体培養陽性培地から同定検査にアキュプローブを使用する場合の注意点などありましたら教えていただきたいのですが,
よろしくお願いします。
【回答】
液体培地からは, 採取する菌量(菌濁度)に注意してください。培地中の菌量が十分確保されている場合は,
マイクロピペットで出来る限り菌塊のみを100μL採取します。培地中の菌量が少ない場合は遠心を行い,
沈渣を100μL採取します。また菌が懸濁した状態にある場合には, McFarland No.
0.5以上の菌濁度にあることを確認してください。採取量は100μLです。以上の方法で採取しましたら後は,
キット使用説明に従って行って頂ければ問題なく同定できます。今後の問題点として,
液体培地に2菌種以上存在する場合で, 結核菌群用のアキュプローブでは当然,
結核菌しか同定することができませんので, 使用前によく液体培地を観察してください。菌塊の場合は結核菌,
懸濁状態の場合には非結核性の可能性が考えられます。
(極東製薬工業・岡沢 豊)
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