■ ATCCの大腸菌について | |
【質問】
はじめまして。[http://www.jarmam.gr.jp/situmon/]の方を拝見し, メールさせて頂きました。 除菌性能の評価をしたいと思い, 文献などを検索しておりますと, 大腸菌でATCC 11229を用いた例がみられ, ATCCのホームページでもApplicationsでtesting disinfectants, testing sanitizersなどが示されています。そこで質問なのですが: (1) このようなアプリケーションの目的で, ATCC 11775を利用することは可能でしょうか??? (ATCCのホームページのApplicationsはquality control strainとなっています) (2) そもそもATCC 11229とATCC 11775の大腸菌の特性の違いはどのようなものでしょうか??? ATCCの方に問い合わせたのですが, 明確な回答が得られませんでした。専門外なので, 的外れな質問やもしれませんが, ご回答のほどよろしくお願いします。 【回答】
他方, ATCC 11775は大腸菌, Escherichia coli の“Type strain”です。ヒトの尿から分離された経緯もあって, 臨床細菌学の領域でしばしば登場する菌株です。ATCC 11229については詳しくは知りません。ただ注意して欲しい点は, 同じ菌種名であっても, すべての菌株は個々に異なるものであるということです (同じ人間でも, 個々にその顔立ちや性格が違うように)。まずは, 目的に合致するASTMやAOACの勧告文書を入手されては如何でしょうか。 (琉球大学・山根 誠久)
|