01/03/16
■ グラム染色B&Mの方法と参照できる論文について
【質問】 新しいグラム染色法を探していたところ, JARMAMのホームページでB&M法を知りました。よろしければ, その方法を詳しく記した論文を教えていただけないでしょうか。

【回答】グラム染色B&M法は, これまでのHucker変法に比べ特別な熟練を必要とせず, 陽性・陰性が明瞭に判断でき, しかも個人差の少ない染色法です。

 各染色液の調整法や詳細な手技等については以下の文献を参考にしていただければ幸いですが, 現在3社から市販品が出ていますのでお試しください。
市販品1. グラムセット バーミー (武藤化学薬品株式会社)
市販品2. グラム染色液 B&Mワコー (和光純薬工業株式会社)
市販品3. グラム染色 B&M山中変法 (メルク・ジャパン株式会社)

文献1) 山中喜代治: グラム染色“Bartholomew & Mittwer”を試そう. 日本臨床微生物学雑誌, 3: 21〜26. 1993.
文献2) 山中喜代治: 迅速検査としてのグラム染色―Bartholomew & Mittwer (B&M) 染色法を中心に―. Medical Technology, 23: 205〜213, 1995.
文献3) Batholomew, J. W. and T. Mittwer : The Gram stain. Bacteriol. Rev. 16: 1〜29, 1952.

(大手前病院 山中喜代治)

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