■ 血液培養を採取する最適のタイミング | |
【質問】
いつも丁寧に教えていただきありがとうございます。血液培養のタイミングについて教えていただきたいのですが, 研修医の頃はオーベンから“熱が高い時に採取せよ”と教えられました。が, 最近は発熱する時には菌は血中になく, その前の悪寒, 振震の時にとるべきだという意見があるようです。PubMedでblood culture/timingで検索しましたがなかなかヒットしません。どのタイミングで血液培養をするのがいいのかご教示いただければ幸いです。 【回答】
C. 血液培養の採取する量と時期 1. 急性期の敗血症, 髄膜炎, 骨髄炎, 関節炎, 急性期の未治療の細菌性肺炎, 腎盂腎炎などは, 治療を始める前にふたつの別々の箇所から2セットを採取する。 2. 心内膜炎を疑う持続的な菌血症で, 比較的軽症の低い場合
3. 抗菌薬化学療法中の患者
4. 不明熱 (確定診断されない膿瘍, チフス, ブルセラ症)
血液培養における材料採取のタイミングで最も重要なことは, 抗菌薬の開始前に採取するよう努めることです。治療開始後では,
菌検出の可能性が極めて低くなるようです。従いまして, 抗菌薬投与中では血中濃度が最も低い
(トラフ値レベル) と予想される次回の抗菌薬投与直前に採取すべきです。
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