04/03/31
■ クロストリジウム・ディフィシル下痢症患者の隔離解除の時期
【質問】
 茨城県の総合病院に勤務している検査技師です。今当院で, クロストリジウム・ディフィシルによると思われる下痢の患者さんが出ています (4人: 脳外科)。そこで接触感染予防策と個室管理をしていますが, “隔離の解除の時期”が分かりません。どの様な時に個室から出したらいいのでしょうか。宜しくご教授下さい。

【回答】
 Clostridium difficile(CD)症のアウトブレイクが問題になった頃の英国でのCD院内感染対策マニュアルには, “下痢がおさまって便の性状が改善した時 (固形便) が個室管理から解除する時”とあります。それでよいと思います。糞便の検査をして, 菌の分離あるいは毒素の陰性化を待つ必要はありません。

 患者とその家族に対するClostridium difficile症に対する教育, 手洗いなど, 衛生教育, そして医療従事者に対する排泄物の処理後の手洗い, 病室の清掃に関する教育が必要なことはいうまでもありません。

(岐阜大学・渡邉 邦友)


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