こんにちわ。大腸菌というのは自然のままでどのくらい生きるものでしょう??? 大腸菌というのは自然界では死滅しやすいときいたことがありますが。たとえば培養もなにもしないでいて10年以上も生きているものでしょうか??? つい最近, 大腸菌検査紙で検査したら大腸菌が検出されました。そもそも大腸菌とは汚いものなのか??? 大腸菌より汚い菌が存在するものか??? 教えてほしいです。

【回答】
　培養した大腸菌は, 普通の状態 (室温) で数週間は生きています。土の中や水の中では数カ月間も生き続けています。どちらかというと, 自然のなかでは比較的強い生命力をもった細菌です。もし自然環境が, 大腸菌が発育できる状態(特に栄養素がある状態) であれば, 絶えず子孫を作り続けて何年, 何十年でも生き続けます。

　“大腸菌は汚いものなのか???”という質問ですが, 大腸菌を汚いと感じるか, 汚くないと感じるかは, 大腸菌に係る本人の“感じ方”次第です。汚いか否かを客観的に決める方法がありません。ヒトは一般に, 自分の身体から出ていく (排出・排泄される) ものを汚いと感じるようですから, 糞便 (ウンチ) を汚いと感じ, そのなかに含まれる大腸菌も汚いと感じるのでしょう。でも大腸菌は顕微鏡で見るとなかなか可愛いですよ。ヒトの身体 (腸のなか) でヒトの生命に必要なビタミン類も健気に作ってくれます。