■“Exophiala”による皮膚のかゆみ | |
【質問】
昨日, 足裏に出来たかゆみを伴う皮膚の病気で“Exophiala”陽性と診断されました。塗り薬を処方して貰っていますが, ひどくなる場合にはどのような弊害が考えられるのでしょうか? 現在は「ラミシール」塩酸テルビナフィン含有を塗っていますが, 有効なのでしょうか? また治るまでに要する時間は長期化するのが一般的でしょうか? お忙しい折、恐れ入りますが教えて下さい。 【回答】
情報が少なく良く分かりませんが, カビの方から考えると, Exophialaは水虫の様な皮膚表面の感染症の原因菌とはならず, 深部皮膚感染症 (皮膚が盛り上がったり, いぼ状を呈す) を引き起こします。その際の治療法は, 切除術, 温熱療法などの他の方法を用います。したがって, 皮膚病巣がどのような状況か分かりませんので答え難いのですが, 雑菌性の (病気と関係ない) Exophialaが分離された可能性が高いと思います。また, 痒みがなければ比較的まれな他の疾患も考えられますが, いずれにしてもこのカビに, 処方された薬は有効ではありません。水虫などを得意とする皮膚科専門医を受診されることをお勧めします。 (北里大学・阿部美知子)
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