03/04/08
03/04/04
■ガウン・テクニックで使うガウンは袖長がよい, 肘までがよい???
【質問】
 下記の質問についてご回答いただきたく思います。 

 病院における院内感染対策において, 隔離室のガウンテクニックのとき使用するガウンは袖が長い方がいいのでしょうか。それとも肘までしっかり洗えるように, 短い方がいいんでしょうか。いろいろな本などを見てもまちまちで, わかりません。よろしくお願いいたします。 

【回答】
対象とする患者によっても使用するガウンは使い分けされます。疥癬患者や経皮感染の恐れのある患者などの介助では, 接触感染を防止する目的からも袖長が良いと考えます。経皮感染の危険性のない感染者には短い, 肘までのガウンが作業しやすくてよいと考えます。問題はガウンの長短よりも, 使用するガウンをいかに清潔に保つかであり, 使用回数が多くなれば, ガウンの汚染も強くなるので, 毎日取り替える必要があります。汚染されたガウン使用は場合によっては感染源になることもあります。 

また, ガウン・テクニックも重要ですが, 院内感染においては“手指の洗浄”が基本です。

(近畿大学・古田 格)

【質問者からお礼】
 ご親切なご説明, ありがとうございました。感謝いたし, また教示いただいたことを仕事に生かせて行けたらと思っています。
 


[戻る]