02/08/12
■ 簡易式クリ−ンル−ムでの清浄度の評価
【質問】
 突然失礼します。看護士をしています。
 病棟の一室に簡易式クリ−ンル−ムを設置しております。今回, ベットの位置を変えようとしています。変更した場合, エアコンからの吹き出し口と相反する状態になります。(うまく、表現できませんが・・・) その場合のクリ−ンな状態を保てているのか, 検討しようということになりました。病院の設備などの面から, 寒天培地で行う予定ですが, どうでしょうか?

 また, 寒天培地の場合は何分ほど置いて調べるのがよいでしょうか?
 大変申し訳ありませんが, よろしくお願いします。

【回答】
 なかなか難しいご質問で, 的確なお答えができませんが私見を述べます。

 (1) 一般論としては, 平板を用いた落下菌の検査でよろしいかと思いますが, ふき取り検査も併用されるのが望ましいと思います。平板を置く時間については基準 (国内, 国際とも) がありませんが, 60分間程度でよろしいかと思います。発育した細菌コロニー数についても特に規制基準がありません。

 (2) 寒天平板は, BTB寒天培地, 血液寒天培地, チョコレート寒天培地, また真菌用培地をお使いください。

 (3) ふき取り検査は, 滅菌綿棒でベッドの柵などをふき取り, 上記の培地に画線培養します。

 また, 本来“バイオクリーン”は空気中の塵埃 (ほこり) のカウント数で規定されたものですので, 購入, 設置された業者に“塵埃の測定”を依頼するのが一番良いと考えます。

(NTT東日本関東病院・岡田淳)

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