■ 酵母の発育を阻止できる“キラートキシン”の製品化 | |
【質問】
食品会社に勤めている者です。食品の保存に興味があり, いろいろ調べているうちに“バクテリオシン”のことを知りました。乳酸菌が産生するナイシンなどの“バクテリオシン”については製品化に向けて研究が進んでいるように見えますが, 酵母の産生する“キラートキシン”はそうでもないように見受けられます。食品の保存の点からは酵母が問題となる場合も多いと思いますが, 酵母に発育阻止効果を持つ“キラートキシン”の製品化は難しいのでしょうか??? “バクテリオシン”と“キラートキシン”のふたつの違いも含め教えていただければ幸いです。また役立つ文献, サイトなどがございましたら教えてください。 【回答】
細胞融合技術による実用酵母へのキラー活性導入には細胞質導入法が用いられる。核融合を起こさせずに細胞質のみ融合させることによって,
キラー蛋白をコードするプラスミドを実用酵母の細胞質に導入する。これを用いると,
醸造用株と同じ核を持つ融合株を得られるので実用的融合株が得られる」と書いてあります。
(北里大学・阿部美知子)
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