■ 特別養護施設でのMRSA陽性者の隔離 | |
【質問】
こんにちは。私は特別養護施設の看護師です。 勤務先の施設では「MRSA陽性者は, 陰性反応が3回継続するまでは, 状態の如何に問わず, “隔離あつかい”とする」としています。この「3回」というものの根拠はあるのでしょうか。ネット検索によりいくつかの病院のMRSAマニュアルにヒットしたのですが, 「3回マイナス」としているところがほかにもいくつかありました。特別養護施設の母体病院ではMRSAの検査は月に1度のペースでしか行ってくれないので, 一度プラス (陽性) が出てしまうとマイナス (陰性) になっても, その後3ヶ月は隔離されていることになります。隔離によって廃用症候群によるADL低下や痴呆の進行, 本人に心理的な負担を強いてしまうなど, 様々な問題が生じ, 隔離そのものにも疑問を感じてしまいます。ただ, 施設の性格上, 他の入所者も易感染状態である (要介護高齢者) し, 痴呆の方がほとんど (患者教育効果は望めない) で, 隔離はやむおえないのかもしれないとも思います。せめて隔離期間の短縮が図れたらとの想いで投稿させていただきました。なにか根拠となるような資料がありましたら資料の所在を教えていただきたく思います。また, 先生の考えとしてはいかがでしょうか。よろしくお願いいたします。 【回答 (その1)】
(琉球大学・山根 誠久 )
【回答 (その2)】
以前からの取り決めとして「2週間で3回連続で陰性」が広く採用されていますが, その根拠は不明です。最近では「2週間で2回連続で陰性」であれば, 隔離解除を行っている施設もでてきています。 (愛媛大学・村上 早苗)
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