■ 職員のMRSA鼻腔培養検査の必要性 | |
【質問】
細菌検査室担当検査技師です。 院内のMRSA委員会のマニュアルに「MRSA患者が続いて出た場合, 看護師長の指導のもとにスタッフの鼻腔検査を行う」とあります。今まで実際に行ってきました。陽性のスタッフは耳鼻科にかかり軟膏をもらっています。陰性化するまでマスクをして勤務しています。これは必要なことなのかと考えるようになりました。じゃあ, 何人の陽性患者が出たらスタッフの検査をするのかとも考えます (実際聞かれました)。あくまでもスタンダードプリコーションの徹底が大切と思うのですが。同時に環境検査も一緒に出ることもあります。これも必要でしょうか???アドバイスお願いします。 【回答】
「何人患者が出たらスタッフの検査をするのか」に関しては, 特定の決まりことはありません。あくまでも“case by case”で, 感染ル−トを解明する場合にはスタッフの検査を行うことがあります。これは, 現場のおける感染対策責任者の判断によるものです。現在, 多くの医療施設ではMRSAの環境汚染が進んでいるので, 定期的な環境調査は必要であり, 無意味とはいえません。文面からは, 貴院では積極的に院内感染対策が行われているようです。MRSA感染を減少されるためには皆さんの協力が必要です。 (近畿大学・古田 格)
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