■ 抗酸菌培養でノカルジア属の細菌が発育してきた | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【質問】
液体培養で陽性になり, チール・ネルゼン染色を行ったところ, Mycobacterium属以外の菌と思われる菌 (ノカルジア属???) の発育がみられます。NALC-NaOH処理で培養をおこなっているのですが・・・。小川培地上でも少し違う感じで発育しています。結果を出すうえで, ノカルジア属であると判断する良い方法はありますか。 【回答】
もし検体が保存されていれば, グラム染色 (陽性桿菌), 抗酸菌染色および血液寒天培地に培養され, 確認されるのが良いかと思います。 (国立都城病院・斎藤 宏)
[注1]S. somaliensis のキサンチンは, Manual of Clinical Microbiology
(ASM, 第6版)では(+)と記載されているが, 戸田新細菌学 (改訂32版) およびClinical
Microbiology Procedures Handbook (ASM) では(−)と記載されており, (−)が正しいと考えられる。
[注2]N. asteroidesは戸田新細菌学 (改訂32版) で発育すると記載されている。 他方Manual of Clinical Microbiology (ASM, 第6版)ではN. asteroides, N. otitidiscaviarum, いずれも(±)であると記載されている。 (山根誠久)
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