01/10/12
■ 乳酸菌の菌数測定と菌種同定の方法
【質問】
 乳酸菌の健康食品の研究開発をやっている者です。どうしても乳酸菌の菌数とその同定をする必要になりました。
1. 乳酸菌の菌数の数え方はどういう方法がありますか?それぞれの誤差は?
2. 乳酸菌等で16SリボゾームRNAの塩基配列を利用する同定方法がありますが, その特徴と欠点, また他の方法の特徴や精度はどうでしょうか?
以上の点を専門的な知識がありませんので, 是非教えて頂きたく思います。

【回答】
質問 (その1) に対する回答
 定量培養法を使うのが一般的です。MRS寒天培地 (ベクトン・ディキンソン)が使用できます。定量培養法は, 少数検体の場合には用手法で10倍稀釈法を行えば安価です。多数検体の処理に便利なスパイラルイノキュレーター (グンゼ産業)を用いる方法もあります。
質問 (その2) に対する回答
 これについては, 下記の論文を参照して下さい。
Yu-Li  Song et al.: Rapid identification of 11 human intestinal Lactobacillus species by multiplex PCR assays using group- and species-specific primers derived from the 16S-23S rRNA intergenic spacer region and its flanking 23S rRNA. FEMS Microbiology Letters 187: 167〜173, 2000

(岐阜大学・渡邉邦友)

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