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【質問】
○×大学の2年生です。質問があります。
PCR法におけるプライマー設計の留意点を教えてください。
【回答】
ライブラリーからなのか, プラスミドにクロ−ニングされたものからなのかで違ってきますが,
プラスミドからの場合は比較的, 難しくないようです。なおPCRは距離が長くなると格段に難しくなるようですので,
あまり長くならない配慮が必要でしょう。ポイントをかい摘んで申し上げるとすれば;
プライマー自体を
・ GGGG配列を含まない
・ プライマー・ダイマーを作らない
・ プライマー自体がヘアピン構造を作らない
・ プライマー開始端 (3'端) はATを多く,
終止端 (5'端) はCGを多く, 最終端(5'末端)はAもしくはT に作成する。
と言うことでしょうか。基本的には以下に紹介する本をお勧めします。
◎ バイオ実験イラストレイテッドシリーズ3 「本当にふえるPCR」: 秀潤社の「細胞工学」増刊・別冊(http://www.shujunsha.co.jp/)。
◎ PCR法の最新技術: 羊土社
◎ PCR実験ノート: 羊土社
いずれもポピュラ−で, しかも日本語で書かれた書籍ですし, 沢山出回っている本です。ここで質問されるより,
先ずご自身で読んだ方が早いと思います。また, 確かにプラ−マ−の設計の問題もありますが,
PCRも重要ですので, PCR 条件に関しても併せて勉強されるとよいでしょう。
(信州大学・川上 由行)
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