■ 密封されたアンプルを開封しないで中の細菌を殺菌する方法 | |
【質問】
以下の病原菌保存株の殺菌方法につき, ご質問致しますので宜しくご教示下さい。 1. 病原菌の種類
2. 保存状態
〔質問事項〕
2. 殺菌方法としては, P2施設内で, 予備加熱 (100℃, 30分以上), 冷却後, アンプルを開封し, 121℃, 20分間の殺菌処理で完全でしょうか。 3. 病原菌の保管, 廃棄につき, 最新の法的規制, 指針をご教示下さい。 4. 殺菌, 廃棄を受託している業者はないでしょうか。
【回答】
なお「病原菌の保管・廃棄につき, 最新の法的規制・指針」とのことですが,
例えば, 最初の Bacillus anthracis などについては, 学会レベルでバイオハザ−ド対策を含めたマニュアルが示されておりますが,
本件につきましては国立感染症研究所などに直接お問い合わせされるのが良いと考えます。
(信州大学・川上 由行)
【質問者からのお礼】
アンプルは真空なので加熱しても破裂することはないと思いますが, 完全に蒸気が内部に入れるためには予備的に加熱殺菌した後, アンプルを開封して再度オートクレーブ致します。また本件は, 過去に抗生物質探索を業務としていた部署があり, その検定に使用していた菌が残存しており, それを処理するということでありますので, 不完全な設備で病原菌を扱っているということではございません。長らく微生物部門で病原菌の扱っておりませんでしたので処理方法を確認させていただいた次第です。弊社のバイオハザード対策規定により適切な設備で処理致します。ご教示有り難うございました。 |