■ バイテック2 (Vitek 2) の特性 
【質問】バイテック2が新しく市販されていますが, これまでのバイテックとどのように違うのですか???。特にデータ管理システムでどのようなことが新しく可能となったのでしょうか???
 

【回答】臨床検査に求められる最大の課題はその正確性とそれを補う再現性にあるかと思います。臨床細菌検査にも同様の課題がある訳ですが, この十数年の技術革新により機器による微生物学的検査は格段の進歩を生みました。結果の正確性と再現性への信頼がその報告結果を統計的手法に転化, 応用出来る高い可能性を生み出しました。Vitek2はその歴史的な背景に加え, この課題を最大に活かす為に次の課題を基本として開発されました。
 迅速報告と感受性検査結果に対する検証を臨床診断に応用する事に命題を置きました。迅速報告は2時間同定や4時間感受性検査報告に意義づける事が出来ます。感受性検査検証システムは, 広範囲のデーターベースを基に感受性検査結果を三段階で検証する基本ソフトウエアーであります。
第一段階は生物学的な検証から耐性メカニズムの認識を行います。
第二段階は治療上の解析, 即ち治療上の有効性を予測します。
第三段階は特異的な耐性メカニズムに対する危険性への注訳を行います。
感受性検査を実施しない薬剤に対するカテゴリー判定の推定を可能ともしております。データーベースは国際標準法を比較基準としており, 臨床応用に多大の示唆を示すと自負しております。その他操作性の簡便さや廃棄物低減は述べるまでもありません。

(日本ビオメリュー・高倍 正典)

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