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【質問】
はじめまして。私は食品会社で細菌検査を担当しております。
質問なのですが, BGLB培地やEC培地について, オートクレーブでの滅菌の後,
急冷を行い脱気しておりますが, 自然放冷でもダラーム管内の気体がなくなれば,
急冷を行わなくてもよいのでしょうか??? それとも, 急冷には脱気以外にも行う意味があるのでしょうか???
教えてください。
【回答】
BGLB培地やEC培地は滅菌後, 急冷する必要はありません。これらの培地での検査対象細菌は,
通性嫌気性菌 (好気および嫌気の両方の条件で発育可能な細菌) である大腸菌群
(大腸菌を含む) だからです。通常, 急冷をして培地中の溶存酸素 (熱により大気中の酸素が液体に溶け込む)
を脱気する必要がある液体培地は偏性嫌気性菌 (酸素が存在すると発育できない細菌)
の培養を目的とする培地で, チオグリコレート培地やクックドミート培地などがあります。
(日水製薬・小高 秀正)
【質問者からのお礼】
培地の急冷について質問させて頂いた者です。ご回答頂きまして, ありがとうございました。とてもわかりやすく説明して頂き,
大変勉強になりました。
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