06/09/13
■ 血液培養の3日間連続実施と保険請求
【質問】
 小規模病院に勤務する臨床検査技師です。現在, 感染症対策委員会にて血液培養の検体採取方法の見直しを図ろうと取り組んでおります。血液培養において, 検出率を上げるために3日間連続採血が望ましいとされていますが, “保険請求で査定”されないのでしょうか。よろしくお願い致します。

【回答】
 「医科点数表の解釈」によれば,“時を隔てて採血した、別々の検体については、おのおの細菌培養 (同定) 検査の所定点数を算定できる”とあります。

例 (動脈血、同定までを目的としている場合)
算定 動脈血採取 (1日につき) 40点×1
   細菌培養同定検査 (血液) 130点×1・・・・(第1回目)
   細菌培養同定検査 (血液) 130点×1・・・・(第2回目)

 すなわち同一検体でない場合は, 算定ができるようです。保険請求で査定される多くは, 臨床診断名と検査目的が一致しない場合が見受けられるようです。

(愛媛大学・村瀬 光春)
【質問者からのお礼】
 ありがとうございます。検査精度を上げるために必要だとわかっていても, コストが関わってくるとなかなか受け入れてもらえない場合があります。院内で情報を共有し, 同じ意識のもとで取り組んでいきたいと思います。

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