■ ベトナムでの大腸菌群検査 | |
【質問】
大腸菌群の検査手法について教えて下さい。 先日ベトナムの工場にいったとき, 現地のQCが下記のような検査を行っていたのですが, この検査方法で大腸菌群の判別はつくのでしょうか??? (1) 10倍希釈液をシャーレに分注
VRB培地のみの使用についてはありますが, TSA培地を併用するような形での大腸菌群検査ははじめてでしたので, この検査自体の正当性がわかりませんでした。 また, 現地では“NMKL”という検査機関の手法を用いているということですが, この機関はどのような機関なのかをご存知でしたら教えて下さい。 【回答】
大腸菌群の検査方法ですが, この方法は損傷菌を考慮した方法です。FDAもこの方法を取り入れています。NMKLの方法を正確に書きますと, 45℃まで冷ましたTSA培地5 mlで良く混釈し, 20〜25℃で1〜2時間培養します。その後, 45℃のVRBA 10〜15 mlを重層し (この時の培地層の厚さの比が2:1になる), 37℃で24時間培養します。培養後, 疑わしいコロニ-を釣菌し, BGLBでのガス産生などにより大腸菌群と判断し, コロニ_数から汚染菌量を算出します。下記のインタ_ネット・アドレスも是非ご参照ください。 [http://www.norden.org/livsm/sk/Rapprt_NMKL_No_44_125.pdf] (日水製薬・小高 秀正)
|