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【質問】
いつも勉強させていただいております。私は大学の研究補助をしていますが,
セルロース分解性のClostridium属細菌の冷凍保存をする際に「スキムミルク」を分散剤として用いようと考えています。しかし,
スキムミルクを10〜15%で緩衝液に溶かし, オートクレーブ (110℃, 15 min) したところ凝固してしまいました。そのまま置いておくと沈殿物と上澄みに分かれています。
(1) 調整方法に問題があるのでしょうか???
(2) この凝固したスキムミルク分散液は使用できないのでしょうか???
(3) スキムミルクの濃度を高くして, それを菌液 (緩衝液に浮遊) に終濃度10%で添加するという方法はできないのでしょうか???
(スキムミルクは濃くすると水に分散しにくいように見えました)
どうぞ宜しくお願いします。
【回答】
スキムミルク液の作り方の手順と注意点は以下のようです。
(1) 200 ml メヂウム瓶に50〜100 ml程度 (一度にたくさん作らない) の量を作るようにする。
(2) スキムミルクの溶解には蒸留水を使う。古いスキムミルクは使わない。最高濃度20%までで,
15%濃度ならほとんど失敗はしない。
(3) マグネチック・スターラーを用いて, 常温で溶解させる。
(4) オートクレーブ (110〜115℃, 15分) で滅菌する。
(5) オートクレーブ処理が終わったら, 水に浸けて, 早めに冷やすようにする。室温に放置
(空冷) しない。
(6) 2 ml程度の滅菌した容器 (セラムチューブなど) に適量 (0.5 ml〜1.5
ml) を無菌的に分注して冷蔵保存する。
私達は凝固したものは使いません。
(岐阜大学・渡邉 邦友)
【質問者からのお礼】
回答いただきましてありがとうございました。オートクレーブ処理後, 室温に放置して冷却していましたので,
それがいけなかったように思います。早速, 教えていたいただいたように作成し直したいと思います。本当にありがとうごました。
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