05/07/21
■ 調理師が下痢原性大腸菌に感染!!!
【質問】
 いつも参考にさせていただいています。病院の調理師が“下痢原性大腸菌”に感染していることがわかったら, どのように対応すればよいのでしょうか???下痢症状があり, 内科受診し, O18とO78に感染していることがわかりました。この場合, (1) 下痢症状が落ち着いたら勤務してもよいか, また (2) 菌が陰性化するまで調理の業務についてはいけないのか・・・教えてください。

 また一般的に下痢原性大腸菌に感染していることがわかった場合, どのように対応すればよいのでしょうか??? よろしくお願いいたします。

【回答】
 調理師に下痢症状があり, しかもO18とO78が検出された。この事例においてどのように対処したらよいかという質問ですが: 

(1) 下痢が治まっても, 検便が必要です。排菌の有無を検査することが最優先です。

(2) 菌が陰性化するまでは, 調理業務を行うことはできません。

 下痢原性大腸菌に感染していることが判明したら, すみやかに調理業務からはずれ, 検便により“陰性”が確認されたら, 職場復帰が可能となります。

 病院などで調理を行う調理師の場合, 通常は定期的に, 毎月1〜2回の検便が必要です。感染してから行動するのではなく, 健康時においても予防的配慮から検便を行います。

(近畿大学・古田 格)

【質問者からのお礼】
 回答ありがとうございます。毎月検便は実施していましたが, 赤痢, サルモネラ, O157, チフス, パラチフスの検査のみでしたので, すべて「陰性」でした。O157以外の下痢原性大腸菌が検出された場合の対応の仕方がわからなかったので質問させていただきました。ありがとうございました。


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