06/11/02
06/11/15
■ 大腸菌群検査の標準法について
【質問】
 食品会社 (青汁などの粉砕品製造) に勤務し, 半年が経過した者です。大腸菌群の検査について伺います。

 弊社では, ペトリフィルム (CCプレート) とBGLB培地を使用しております。その際BGLB培地 (3本使用), 次にEMB培地, 次いでLB培地へと進みますが, EMB培地からLB培地に釣菌する際, 定型集落 (1本) と定型外集落 (2本) を検査しております。BGLB培地・LB培地への培養本数に規定はあるのでしょうか。初歩的質問ですみませんが, 宜しくお願いいたします。

【回答】
 平成18年版「食品衛生小六法」の545頁の「C 食品一般の保存基準」に大腸菌群検出の試験法が記載されています。そこには, 推定試験, 確定試験, 完全試験が記載されています。貴社の行なっている自主検査の方法は概ねこれに沿っていると判断されます。若干違うところは, この法律に示されている接種試料で, ここでは, 原液の10 mlおよび1 ml, 併せてそれらの10倍液, 100倍液および1000倍液の各1 mlを接種するように記載されています。しかし, 貴社の品質管理では, おそらく大腸菌群が陽性となる食品が少ないため, スクリーニング的に検査していると推察できます。

 質問者は入社したてのようですが, まず自分で法律や関係する書籍を調べる努力が必要でしょう。この「質問箱」にも関係する質問と回答が数多く掲載されています。自分で努力することなく, 安直に, 即物的に質問する姿勢では, “将来の糧”につながらないと反省してください。

(琉球大学・山根 誠久)
【質問者からのお礼】
 回答ありがとうございました。今後もいろいろ学ばせていただきたく思います。

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